2019年03月26日

家へ帰ろう

 ホロコーストから逃れることのできたユダヤ人のお話は映画としてはありふれたものではあるのですが、移住先では穏やかに暮らすことができて子供や孫にも恵まれたものの、年老いてのやりきれない境遇であったりの家出とかは、いかにも現代的、多くの難関があるものの行く先々で出会ったひとたちに助けられ、歩くこともままならない体なのになんとか目的地にたどり着き、やり残していたことを成し遂げようとまっしぐらな姿はせつなく。
 ドイツを通らずポーランドへ、頑なな気持ちはじょじょにほぐれてくれたでしょうか、過去は憎むべきものであるにせよ、誰かを憎むことを続ければあかるい未来を否定してしまうことにも。さまざまな言語に出合いながら来し方を巻き戻すような旅に向き合ったからこそ、奇跡は起きてくれるものかも。
 スーツって、仕立屋さん、て、よいですね、かっこいい。
 邦題、ちょっとこれすごい、というのが観ればわかる。

家へ帰ろう

 シネプラザサントムーンにて2019年2月

 家へ帰ろう 公式ホームページ


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