2018年04月17日

ジュピターズ・ムーン

いやなんなんでしょうねよくわからないんですけどこの爽快感、観終わったあとしばらくしてからのなんとなくの満足感というかすこし微笑みたくなってしまうかんじ、物語の流れとしてはよくある逃亡追跡劇で誰が味方で誰が敵なのかハラハラドキドキの活劇だったりもするのですけれど、へんてこで意味不明の少年の能力が心地よいファンタジーの風味づけをしてくれたためか、どこかおとぎ話のように安心して観ていられる部分もあって、じっさいに起きているであろうヨーロッパにおける難民をめぐる今まさにのっぴきならないひどい話にもいつかきっといつかきっと救われるときが訪れるのではないかと信じることができそうな。
 ジュピターズ・ムーンの意味するところがもっとくっきり示されるのかと思っていたのだけれどそういうわけでもなく、ほんわりした、感じるままにまかせられる、ラストシーンであったりなのは、答えをこちらに求められている、背筋をのばしてしまうところも、もっと、ちゃんと、考えてみてよ?

ジュピターズ・ムーン

 シネプラザサントムーンにて2018年4月

 ジュピターズ・ムーン 公式ホームページ


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Posted by 中島遥香 at 14:27 │◆映画レビュー2018年映画館でヨーロッパ映画

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